順光寺の本堂の東側に、たくさんの菖蒲があります。毎年5月~6月、紫や白など色とりどりの花が咲き誇ります。
この菖蒲は順光寺の第16代住職が植えたもの。それ以来、順光寺の初夏の名物のひとつになっています。
本堂の余間の襖は、日本画家の安達不伝氏が順光寺の菖蒲の花を描いたものです。
安達不伝氏は、松江市八雲町出身。仏画を得意とした日本画家です。
安達さんは旧八雲村(松江市八雲町)に生まれ、京都で日本画家になった。戦後に帰郷し、松江で島根新樹社をつくるなど日本画の普及に尽力。郷土の日本画壇で「プロ作家らしい一貫した姿勢を崩さず、根性の画家として独自の地歩を占めた」(山陰中央新報社刊「島根県大百科事典」)。
本堂の襖絵は、昭和30年ごろの作品ですが、損傷が激しく、2013(平成25)年に修復作業を行いました。