豅 純吾（ながたに じゅんご） 
本願力にあひぬれば
むなしくすぐるひとぞなき
功徳の宝海みちみちて
煩悩の濁水へだてなし
高僧和讃
「お仏壇に造花をお供えして良いですか？」
時々、こんなご質問をいただきます。
お仏壇にお供えするお花は、お墓と同様、造花は避け、四季折々の生花をお供えいただければと思います。
仏華・供華
仏前にお供えするお花のことを「仏華（ぶっか）」といいます。
また、尊前に花などを供えて荘厳（しょうごん）することを「供華（くげ）」といいます。
荘厳とは、仏壇のお飾りのことです。
「私」の方に向けてお供え
荘厳の意味は、「私」に注がれている阿弥陀如来さまのおこころを、目に見える形にして味わうことにあります。
お花をお供えすることで、麗しい花々が咲くお浄土を想い、阿弥陀如来さまのお慈悲を味あわせていただきます。
そのため、お花はご本尊に向けるのではなく、「私」の方に向けてお供えします。
短いいのちでありながら精一杯美しく咲き、やがて枯れていく花々。
その花の一生を通して、すべてのいのちを生かし育んでくださる如来さまのおはたらきに触れさせていただきます。
ご注意いただきたいこと
供華でご注意いただきたいことは次のとおりです。
- 造花は避けましょう。
- 悪臭や毒のある花、トゲのある花、つるのある花も避けてください。
- 定期的に水を換えましょう。お仏壇には季節の花を心を込めてお供えしてください。
「私」の方に向いたお花を通して、素直な気持ちで如来さまのおこころを味あわせていただきましょう。
